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2004.5
日付 2004.5.29
銘柄 カロン・セギュール 96
産地 サンテステフ
購入価格 エノテカ 5980円
評価  17.0 (85)
感想  久々のワインはカロンセギュール。96年ものの熟成に期
待して抜栓。濃い紫。縁はまだ色濃い。アルコール香、ヨー
グルト香、ブルーベリーとほのあとに黒土っぽい香り。甘い
予想で口に含んだがほんのり青いピーマンのニュアンスの
無味なアタック。が、すぐに強いタンニンが広がって青さをか
き消す。広がったタンニンはさほど長続きせず、背後から中
庸な酸が見え隠れして。最後はタンニンの存在をこれまた
かき消す。まるで波打ち際を見ているよう。飲み終えると述
べたように印象が多くかぶさるので、飲み応えはあるが、や
や焦点が定まらない印象。
熟成はまだまだこれからの様子。

日付 2004.5.22
銘柄 クロ レグリーズ 00
産地 ポムロール
購入価格 エノテカ 15000円
評価  17.5 (87)
感想  個人的にレグリーズ(教会)という名前のつくワインを気に
入っています。いかにも『ポムロル』という名前なので(^^)
 
綺麗なルビー。イチゴの甘酸っぱい香り、若いブルゴーニ
ュを思わせる重厚かつ華やかな香り。口中での明るい味わ
いが印象的で、低い酸と舌の上で転がる、ほのかにスパイ
シーなタンニンは、軽やかに口中に広がる甘さ(甘酸っぱさ)
をより引き立てるステージのよう。いま飲んで充分に美味し
い。3時間かけてフルボトルを飲んだが、タンニンは終始安
定したスパイシーさで、決して衰えることはなかった。長期
熟成も可能なようだ。終始一定のリズムで長い息があること
を思うと、マラソンランナーのようなワインと喩えたくなる。
2000年ものとしてはパワフルさよりもエレガントを感じるワ
イン。

日付 2004.5.18
銘柄 CH.ム−トンロッチルド 95
産地 ポイヤック
購入価格
評価  15.5 (86)
感想  六時半に帰宅。こんなことはめったにない。奮発してムー
トンを。しかも95を開けました。アントニ・タピエスの手になる
このラベルは、ワインを愉しみ味わう五感を表しているとか。

 思ったより明るい、濃いルビーから赤黒。香りはほのかに
黒い果実を感じる。ロースト香も強い。素敵な香り。酸は思
ったより高く、やや攻撃的、周りなど気にせず突き進む感
じ。愛想に欠ける。タンニンはやや角がとれてきており、強
すぎず、でも飲みやすい程度よりまだ強めといったところ。
飲んですぐに感じるがバランスがもうひとつぎこちない。酸と
タンニンが伸びたり縮んだり、お互いを知らずに自己主張し
ている感じ。美味しいなくはないのだが、ムートンならもっと
できるはず。10年程度では熟成が足りないのか?澱はしっ
かり出ているが。酸の高さは保存が悪かったわけではない
と思われるので、結果この95年ものはやや期待はずれとい
える。香りは良い印象だっただけに残念。美味しかった94
年のことを考えると、ヴィンテージの良し悪しだけではワイン
の美味しさはわからないと改めて感じる。

日付 2004.5.14
銘柄 レ・フォール・ド・ラトゥール00
産地 ポイヤック
購入価格 エノテカ 9800円
評価  17.0 (87)
感想  久しぶりのグランヴァン。濃い色合い。綺麗な紫〜黒。ひ
と口めから甘酸っぱいベリーのような果実味を感じる。酸は
想像以上にはっきりとして一向に引き下がろうとはしない。タ
ンニンもしっかりあり、ズドーンと喉に響く。タンニンと酸の隙
間で顔を見せる甘酸っぱさにこのワインのバランスの良さを
感じる。ややハーブのような青っぽさもあるが、これがある
かないかでラトゥールとの違いを感じる。2000ラトゥールは
正直、美味しいワインだった(ありきたりな表現だが確かに
美味しかった)が、このレ・フォールはそれに充分近くの位
置にいる。次にどちらを買うかと聞かれたら、私はレ・フォ
ールを選びます。これから当分の間は、美味しいラトゥール
が飲みたくなったらこのレ・フォールに相談しよう。とはいえ
この値段。そうそう手は出ませんが。

日付 2004.5.8
銘柄 CH.オー・ブリオン 99
産地 ペサックレオニャン
購入価格 エノテカ 15800円
評価  18.0 (92)
感想  黒光りする赤紫、黒ずんだガーネットのよう。有名な『タバ
コの香り』確かにあり。葉の香りに似ています。樽がトースト
された香り。オリーブのような生きた香り。ブルーベリーの香
りも。それぞれ分厚く濃く香ってきます。
 さらさらした質感の舌触りで、するすると喉をのどを通り過
ぎるが、あとに舌に残る味と香りは鮮烈。ほのかにレーズン
パウンドケーキのようにふんわり甘く、なめらかで濃いタン
ニンは口蓋からいっこうに離れようとしない。次に一口を飲
むと一瞬タンニンがきえるがまた後からじわっとくる。酸はき
りりとしているが、タンニンの邪魔をしていない。口中のしつ
こさというかインパクトは独特で、存在感があります。
 
デキャント後4時間たつと、香りはさらに濃くなっているよ
うで、ベリーをより感じる香り。ミネラル香もあり。味わいはよ
り甘さが鮮明になり、タンニンは濃さそのままにさらさらと液
体になじんでいる。『美味』

日付 2004.5.5
銘柄 CH.ラヴィル・オーブリオン 89
産地 ペサックレオニャン
購入価格 エノテカ 16800円
評価  20.0 (95)  
感想  今日はこどもの日。連休中続いていた小雨が今日も降る
中、午前中から早々と乾杯しました。15年の熟成を経た白
ワインは、抜栓直後から素敵といえる香りが強く広がりま
す。メロンを切ったときに香る甘い『すぅー』っとした香り、青リ
ンゴの香り、焚き火の煙のような香りもある。口に含んだ瞬
間から味が七色に変化するように舌に訴えかけてきて(ほ
ろ苦(樽)→フレッシュな酸→メロンの皮のほのかな甘さ→ク
リーミーな煙といったニュアンス)、喉を通り過ぎると分厚い、
ほろ苦い独特のコクが口中に残り、またメロン系のほろ苦さ
(これが蝋のニュアンスか!?)の余韻へと続く。アルコールは
高く感じ、とろみがある。淡い黄金黄緑色のラヴィルは見事
の一言。とても美味しく、このワインを飲むなら、前にも後に
も他のワインを飲まず
に、時間をかけてじっくりつきあいたい。お昼を過ぎるまでの
2時間、ほとんどその姿を変えずに五感を愉しませてくれま
した。

日付 2004.5.3
銘柄 CH.レオヴィル・バルトン 00
産地 サンジュリアン
購入価格 エノテカ 6800円    
評価  16.5+ (87)
感想  濃い紫。さらさらとしていながら濃い液体。カシスの香りと
強い樽香。 高いタンニンはややざらついているが、小麦粉
を水で溶いたようなクリーミー感がある。酸は甲高くまだま
だ攻撃的。生き生きとした大きいタンニンや切れ味鋭い圧
倒的な酸はバルトンの命の長さを感じさせる。ただ、今はそ
の巨大さに訳も分からず圧倒されるのを心地よく感じようと
愉しむことが精一杯。 いわゆる飲み頃はまだまだ先のよ
う。
 
3時間ほどたってから再度飲むと、タンニンのクリーミー感
はさらに増し、酸は気持ち少しだけ落ち着いたような…やは
りデキャントと時間だけでは、このバルトンはそう簡単におと
なしくはなってくれないよう。やはり壜をそっと寝かせて熟成
を待つことが肝要。

日付 2004.5.1
銘柄 CH.ピション・ラランド 86
産地 ポイヤック
購入価格 エノテカ 19800円    
評価  18.0 (91)
感想  ここのところずっと若いヴィンテージを飲んでいたので18
年の熟成を経たピション・ラランドを開けました。
 鮮やかな赤紫。エッジにはっきりとオレンジが。香りは湿っ
たキノコや、タール、インクの香り。アルコール香はしんと静
まり返るように広がる。熟成を感じる。
 まだはっきりと感じるタンニンは熟成でこなれていてややコ
ク甘い。酸は程々に残っている。低いがまだまだ生きてして
いてタンニンとうまく絡んでいるよう。余韻は甘い味わいが
口中に広がり、残る。とろみもある。甘い干草のようなニュア
ンス。熟成してなお残る品のよさ、外交的な飲みやすい美味
しさは、躯体がしっかりしたワインの証しだ。
 

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